ビジネス本を読んだら「自分を変えられる」この考えが命取りに、計393万の借金負いました

なんで、読んでも読んでも自分を変えられないのだろうか。

書店に平積みにされたビジネス書。

「これ読めば、もっと自信をつけられるかも…!! 」

書籍『 思考は現実化する 』

この1冊の本をきっかけに、100冊以上のビジネス本を読んできました。

それは自分に自信がなくて、どうしても価値がある人間だと思えないから。

自分は人よりも能力が劣っているし、

人に笑われるような惨めな生活を送ってきた。

コンプレックスの塊だった僕自身を少しでも変えたいと必死だったのです。

欲を言えば、

お金持ちになりたかったし、

知識をつけて堂々と生きていきたい、

周りから尊敬されるような魅力ある人間になりたい。

読めば読むほど、

「これで、もっと人から頼られて仕事が出来るビジネスマンになれる!」

「家族友人と笑いあって過ごす毎日へと変えられそうでワクワクする!」

新たに生まれ変わった明るい未来を思い描き、

私だったらある程度のことは成し遂げられると、

そう自分を信じられる。

だが、本に書かれた”スキルを磨く方法”を行動に移したり、

あらゆるビジネス本を読み漁っていても本を読む以前の自分と何も変わらない。

正直なところ、とても情けなく思いました。

何も変われない自分にどんどん嫌気が差し、

ビジネス本を読み漁る日々を過ごしていたら、

うつ病と不治の病、借金393万の返済義務を負った人間になってしまいました。

「このままの自分で人生を終わらせたくない」

この心の中にあるモヤモヤ感を払拭し、

行動した分、ちゃんと結果を出せるようになりたかっただけ。

現実はそう甘くはなかった。

口座残高2140円。

まさに人生のどん底でした。

ただただ、毎日この状況を抜け出したいと思っていた

私は思い出したくない悲惨な過去を歩んできました。

17年間、喧嘩のたえない家庭で育ちます。

両親は毎日のように怒鳴り合い。

「夜中に帰宅するのやめてって言ったでしょ」

「関係ないだろ」

「こんなまずい飯食えるか」とちゃぶ台をひっくり返す父。

「もう二度と作らないから」と泣き崩れる母。

しまいに父は、

「誰が稼いだ金だと思っているんだ。」とさらにブチ切れる。

「ガシャン」とガラスが割れる、

「ドンッ」と壁に穴があく、

小さい頃からそんな光景を目にしてきた私は、

恐怖で修羅場なんか止めることができません。

押し入れに逃げこみ、耳をふさぎながら泣いているだけ。

常に親の機嫌をうかがい、怯える毎日を過ごしていました。

わんぱく小僧で、自己主張が強い性格の私が、

感情をあまり表に出さない人間になるのです。

友達からはしょっちゅう指摘されるようになります。

「この前まではしゃいでうるさかったのに急にどうしたの」

「なんかノリ悪くなったよなー」

「最近すごい無愛想だよね」

すごく傷つきました。

「え、そうかな?今まで通り話してるつもりだったんだけどね!」

作り笑顔で話す自分がそこにはいました。

どんな事も、我慢して生きていかないといけない。

他人に本音の感情を出してはいけない。

そうすればきっと報われるはず。

このような誤った価値観が形成されて、どんなに苦しくても我慢をしてしまう。

・言われたことしか出来ない

・「NO」が言えない

・周囲が期待しているように振る舞おうとする

自己主張がまるでないロボットのように働く社会人となってしまいました。

しかし会社にとって私の存在は、捨て駒のようでした。

会社員時代、営業マンをしていた私は、

「なんでこんな簡単なノルマさえも達成できないんだ!?」

「すみません。来月は今月のマイナス分カバーしますので…」

「自分の責任だから仕方ない…」と手のひらをグッと握る。

少なからず向上心は高い方だったので、

「苦しい 辛い」という感情にフタをして、

なぜか頑張ろうという気持ちになります。

追い打ちをかけるように、

・威圧的な上司から指図された業務も、断れずにやり続け

・急な雑務も文句を言わずに日づけが変わっても残業

・お客さんからのクレームにも受け止め、1・2時間、頭を下げる

この仕事でのストレスを我慢し続けていたら、

うつ病と、激しい頭痛で2か月寝たきりの状態に。

その頭痛が1年刻みで、お墓に入るまで訪れる不治の病を同時に発症。

会社を即退職。

今までの努力が水の泡になった感覚と、

次の当てすらない状況に頭が真っ白になります。

そんな状況でも、私を救ってくれるのはビジネス本でした。

すごく寄り添ってくれる。

苦しみを抱える自分に寄り添ってくれる。

「こんな気持ちに悩んでいるのは自分だけじゃないんだよ」

みんな一緒だと教えてくれる。

そこから重い腰を持ち上げ、

「お金に困らない生活がしたい」と奮起。

そんな生活を実現する為に、256万円の借金をします。

世界の偉人500人が共通して持つと言われている

成功法則が詰まった自己啓発商材を97万で購入し借金増。

自己啓発の商材では人生変わるはずもなく自暴自棄。

・僕に任せてくれれば「自由な生活が実現出来るよ」と言われコンサルを依頼

・ブログで稼ぐ商材を5万円で購入

PC1台で出来るネットビジネスに計40万をかけますが、

2つともサポートの返信が全然来なくて挫折。

レスポンスが悪すぎるのは、「騙された」という感情しか残りませんでした。

口座残高が少なくなる一方、気づけば借金総額393万円。

我慢のない生活を実現させるどころか成果は0の状態です。

車、時計、パソコン、お金になるものは全て売却。

それでも寝ても覚めても負債が頭をよぎる。

追い込まれた私は、派遣社員として配送サービスの仕分け作業員をすることに。

工場内に張りめぐらされたベルトコンベアから流れてくる荷物を、

各レーンに仕分けるのが私の仕事でした。

1秒間に1個と言うペースで、

膨大な量の荷物がベルトコンベアに乗せられ流れてくる。

毎日同じ作業、単調な仕事、ロボットの様に働く8時間が本当に辛かった。

夢も、趣味も、遊びも、オシャレも、恋愛も、すべてが二の次。

ただ黙々と、時間を使った労働をして給料は全て借金返済にあてます。

ついに借金返済に手が回らなくなり、手を震わせながら弁護士に電話で相談。

債務整理を決断します。

もうその時には身体も精神も限界がきて、生きる事に苦しさを感じていました

部屋の電気を消し、布団に横たわると、

「ここまでやってるのに何で上手くいかないの」

「成功者の話だって、本でたくさん学んできた」

「私には”会社員”という選択の道しか残されていないのか」

枕がしめるほど涙があふれてきました。

本から得た知識は、実生活で役に立つことは無かった

私は感情をあまり表に出さない上、

我慢強く、思い込みも激しかったので、

人生を変えられない方向へ進んでいるのに気づくのが遅すぎました。

いま思えば完全に私に落ち度があるのですが、

精神的にどん底だった私を救ってくれたのは、紛れもなくビジネス本。

「あなたの可能性は無限大」

「諦めなければ夢は叶う」

といったメッセージが散りばめられ、

精神的に落ちてる時には、読んでて目がキラキラしてきます。

しかし泥沼にはまると、いくらビジネス本を読んでも全く人生が好転せず、

それどころか、人生が破滅の方向に向かってしまう危険もあります。

97万円で購入した情報商材には、毎朝5時に起きて身支度までの2時間、

音声を聞きながら文字を読んだり、書いて学んだりを繰り返しました。

ビジネス本も書店に行っては購入。

多い時は1日に3冊以上読み、実生活に活かすため本の要約までします。

精神的にどん底だった私にとって、

読んでてとても気持ちがよく、

次から次へと、ページをめくる手を止めることができなかったのです。

将来になんの希望も持てなかったその頃、

未来に希望を持たせてくれたビジネス本は「恵み」でした。

しかし先ほどお伝えした通り、

その頃の私は、雇われ以外で1円も収益を生むことを果たしていません。

「経済的に自由な生活を送るぞ!」と本に書かれた内容に感化され、

少しずつ自信を取り戻せてきてはいましたが、

肝心の「行動」が伴っていなかったのです。

行動を伴うようなビジネスを始めたり、お金になる行動をしていれば、

人生の時間をだいぶ短縮できたはずです。

しかし、私はビジネス書を貪り読んで、

行動すること」から逃げていただけでした。

「1個人でお金を作る」という未知の行為。

その世界に足を踏み入れるのが怖くて仕方がなかった。

何もやらないでただ無駄に時間を過ごしてしまうのも怖かった。

だから、「本を読んで勉強してるから成果は出せる」と

自分に言い聞かせ、次から次へとビジネス書を読んでいたのです。

”知識”と”我慢”は人を行動することから遠ざける

着たい服があっても我慢。

家族友人と旅行にいきたくても我慢。

子どもが私立の学校に行きたがってても、進学させられない。

「さっさと独立しろ、稼ぐことから逃げるな、行動しろ」

ビジネス書に溺れてた当時の自分と話せるなら、

こんな言葉を投げかけると思います。

ビジネス書に限らないですが、

知識を得るために、本を読んだり、セミナーで学ぶというのは、

あくまで「ガソリン」を入れてるのと一緒です。

「ガソリン=知識」ばかり入れても、

肝心の「アクセル=行動」踏まなきゃ1ミリも前進できません。

ただ、ガソリンは満タンの状態なのに、自分が何をやっていいか分からないから、

ずっとアクセルを踏めずにいたのです。

行動できるようになるためには

以下の3つのポイントを押さえていく事です。

ポイント1:行動できないサイクルを知る

ポイント2:取り組みたい分野の全体像を知る

ポイント3:モデリングする対象者を1人だけ決めて、即アウトプット

ポイント1:行動できないサイクルを知る

行動できないのは思考のせい
 →思考ができないのは教育のせい
 →良質な教育を受けられないのは常識のせい

これが行動できないサイクルです。

”常識”を始まりとして、行動できないを生み出しているのです。

これだけだと分かりずらいので、

『お金の知識』を例にお話していきますが、

香港の学校教育では、小学生から株などの金融知識を学ぶんですね。

ですが、日本はどうでしょうか?

中学生になっても、高校生になっても、

義務教育の場において、お金の事について一切学ぶことがありません。

そうすると、どういう事が起きるのかというと、

子供のころにお金の事を考えているだけで、

「卑しいガキだ」こういうレッテルを貼る風潮が常識となるわけです。

ですが、社会に出れば

お金を稼がなければいけなくなるのは当然の事です。

そもそも日本が資本主義社会なので、

ご飯、洋服、住む場所、何から何まで必ず”お金”が必要だからです。

なので本当であれば、小さい頃からお金の知識を学ぶ事は非常に重要です。

そもそも、これって矛盾していますよね。

今では、月収7桁を稼ぐ高校生がニュースに取り上げられたりもしていますが、

そのニュースを聞いた時に、すごい違和感を感じた方も居ると思います。

ですが、これは僕らの常識に過ぎなくて、

この高校生はただ単に99%常識ではなく、1%側に回っただけという事です。

「貯金をするべきだ」

この常識も、1930年頃に戦争にかかる費用の調達を目的に、

国が国民に対して、郵便貯金というキャンペーンを推奨し始めたのです。

郵便局の人が、

お年玉を貰った直後に「貯金しなさい」と家に訪問していたという背景もあったそうです。

この戦時体制の準備の為にできたこの制度は、

今もなお、「貯金はいい事だ」という常識が根付いてしまっている状態なのです。

このような矛盾だらけの常識が、僕らの周りには溢れています。

・行動できないのは思考のせいであり、

・その思考が作られるのは、義務教育・親の教育のせい。

・そして国家が日本全体に教育として洗脳してきた常識のせい、

これが、行動できないを生み出したのです。

ポイント2:取り組みたい分野の全体像を知る

全体像を理解することから始め事が必要な理由は

本にかかれた、ある一節のノウハウとかテクニックを実践しようとしても、

上手くいかないからです。

何故かというと、車のプラモデルを作るのを想像したときに、

本に書かれた知識、ノウハウっていうのは、

その車の部品部品を作っているだけなんですね。

プラモデルの設計図を知らないのに、

部品作ってても完成にはたどり着くことができません。

当然のことですよね。

全体像をしらないと、

成長できたり、自分を変えたりとか、上手くいったりしません。

逆に設計図=全体像が分かった状態だと、

部品をどんどん作っていくと、

「ここにはめていくんだな」

「この部品はここか」

こういう風に、1つ1つ分かって行くんです。

お金を稼ぎたいと思い立ち”経済の全体像”を調べたとします。
_____________

経済というのは全て、商売で出来ています。

それで、商売というのは『需要と供給』で成り立っていて、

需要というのが、

・美味しいものが食べたい

・楽しみたい

・感動したい

・リラックスしたい

・喜びたい

・助かりたい

こういった欲しているもので、

これらの欲を満たしてくれる可能性のあるもの、

映画、ゲーム、食べ物、家電、フィットネス、YouTube、音楽、アミューズメントも、

これらが供給であり、全てが商売ということです。

資本主義っていうのは、この需要って言われるものがお金を交換するってことができるという事です。

これが、経済の全体像です。

_____________

このような全体像を把握することで、

自分も商売をしたいと思った時、

今までたるんだお腹にコンプレックスを抱えていて、

在宅でくびれを作るダイエットに挑戦していたとします。

「くびれ作りたい(痩せたい)」という需要を満たす為に、

・誰に向けて
→くびれ作りたい人に対して

・今何をするべき?
→腹筋が超オススメ!!

・なんで腹筋が良いのか?
→自宅でできて継続も可、効果が出る(根拠を調べる)

・じゃあ、今何をやればいいのか?
→腹筋の方法を細分化して自分のやっている方法であったり、

アドバイスも加えて、ステップ順でこうやって…と説明をしていく

これで、くびれ作りたい人が

全体像で知った需要【喜んだり、助かったと欲情して貰う】に当てはまっていれば、

供給【〇〇のサプリ】として、これを飲んで腹筋したら効果的大です!(データも加える)

と、他の会社の商品を紹介(アフィリエイト)すると、お金と商品を交換できるになる。

このように全体像を把握していることで、

何をどう当てはめれば良いのかがぼんやりとでも見えてきます。

なので、経済やビジネスに限らず全体像から押さえていくことは非常に重要です。

ポイント3:モデリングする対象者を1人だけ決めて、即アウトプット

ポイント3では、アウトプットまでもっていくための、

今から行動ができるように3ステップでお伝えして行きます!

行動STEP①モデリングする対象者を1人だけ決める

モデリングというのは、うまくいっている人の成功要素を見つけて、そのマネをする手法のことです。

ポイント①にもあった通り、常識に踊らされない様に行動して行く為には、

適切な情報に触れる必要があります。

そういった適切な情報を持っているのが、

人生うまくいっている人、成功者に当たります。

要は、

自分の抱いている常識であったり、価値観を変えてくれる良質な情報を兼ね備えていている人です。

そもそも、一人を決める必要性っていうのは、

色んな人の情報に浮気してる人っていうのは、いつまで経っても結果が出ないからです。

全体像を把握できないんですね。

ポイント①でお伝えした、部品をパクリまくってる状態の人なんです。

全体像を教えてくれる人から習わない限り、

永久に作業レベルの行動に落ち着いてしまう。

なので、モデリングする人を1人に絞って、行動を徹底的に真似をすることが大事です。

行動STEP②アウトプットの種類を把握する

モデリングする対象の方が決まったら、

その人が発信する情報に触れて即アウトプットしていく事が重要です。

そのアウトプットというのが、

・自分が重要だと思って事をメモする。

・そのメモしたことをツイッターに呟いてみる

・モデリングした人が例えばYouTube・メルマガ・ブログやってるならそこにコメントとか返信をしてみる

このように、できるところからやっていく事が大事です。

行動STEP③:自分の視点を通してアウトプットしていく

その情報に触れたときに、自分の視点を通してアウトプットをしてみることです。

自分の視点というのは、

情報をインプットしたことで湧き出た感情、感想とか、意見、主張を組み合わせた上で、アウトプットする。

・自分が重要だと思って事をメモする。

・そのメモしたことをツイッターに呟いてみる

・モデリングした人が例えばYouTube・メルマガ・ブログやってるならそこにコメントとか返信をしてみる

これらのアウトプットを繰り返して行く事で、行動ができるようになります!

メモをした内容を完璧主義にならず、Twitterでツイートしてみる

そんなことから始めてみてください!

要は今回、一番お伝えしたかったことっていうのは、

知識を得ても行動しないと変わらないくて、

この繰り返しをしているといずれは借金生活へと変わってしまうということです。

僕の場合は、大量の借金があったので、

すぐに行動してお金を稼がなければいけませんでした。

行動が確実にできる投資先に変えてから、

今までビジネス書などの知識にお金を使って達成感や高揚感を得ていた僕が

自己啓発などの知識を本当の意味で使えるようになって人間として成長し、

自分の行動で人が喜び、自分が喜び、その結果、達成感や高揚感を得られるようになりました。

僕の常識、価値観をガラリと変えた投資先について、下記の記事で綴ってみました。

“自己啓発を学ばない勇気”を持ったら、 投資先が変わって借金まみれ生活から抜け出し、 お金も時間もメンタル面も楽になって マズローの5大欲求の「自己実現」ができてしまった物語

 

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