【第1話:前編】嫌われるのが怖くて自己啓発に計393万を散財しまくった結果、嫌われました

人に嫌われるのが怖いです。

いつも人の顔色をうかがってばかりです。

自分が伝えた言葉、相手から返ってきた言葉、
一つ一つが頭の中で鮮明に繰り返されて、

「あの一言はマズかったんじゃないか」
「僕が言いたかったことじゃない」

そんな事を考えては、後悔と反省の毎日です。

「これだったら、嫌われることに対する恐怖心を払拭できるんじゃないか」 
そう思わせてくれたのが、自己啓発でした。

・「嫌われる勇気」から始まり自己啓発の書籍を計100冊以上を貪り
・数万円相当の自己啓発セミナーへ月に4.5回通い
・60万を超える自己啓発商材の購入

あらゆるもの手に取り、学び始めました。

学んでいると、「チャレンジしてみよう」って、前向きな気持ちにさせてくれます。

けど、得られるのは”高揚感”とか”達成感”だけ。
優越感に浸りたいだけで、知識を得ようとしてしまう、
”モチベーション依存症”に陥ってしまったのです。

変わるための行動ができないので、嫌われるのを恐れてしまう現実というのは、何も変わりませんでした。

このままでは、良好な人間関係を作れるどころか、
ストレスばかり溜まる生活が、永遠と続いてしまいます。

ですので今回は、そんな「嫌われたくない」という恐怖心を捨てて、
生きやすい毎日を手に入れる為のお話をしていきます。

上司が不機嫌そうに見えてビクビクしてしまう会社員時代

僕の経験上、特に職場での人間関係にありました。

普通に接していてくれた上司が、打ち合わせが終わって事務所に戻って来た途端、
ドアをやたら「バタン!」と強く閉めました。

急に機嫌が悪そうな態度を取られると、
「え、何?なんか怒らせるようなことしたっけ…どうしよう…!?」

僕の心の中は大パニックです。
そうなってしまうと、もうダメです。

リラックスして順調に仕事できていたのが、
相手のことが気になって頭が働かなくなり、些細なミスをしてしまったりします。

けど実際には、本人は怒っていたり機嫌が悪かったわけではなくて、
その態度に特に深い意味はなかった…ということがほとんどです。

単に、僕が「嫌われた」という思い込みだったのです。

「相手のちょっとした態度や表情を気にしすぎて振り回されるのはバカらしい」
「色んな人間がいるんだから、性格が合わない人がいるのは当たり前…」

そう分かっているつもりでしたが、

誰からも嫌われたくない、嫌われるのが怖いとしか考えられません。

家に帰ってからも、
「これからも、あの人に嫌われたままだったらどうしよう」とか、
機嫌が悪そうだった相手のことが、グルグルと頭から離れなくなってしまいます。

そこでネット上を見たときに、嫌われないで生きて行くことが不可能なことを知ります。

どんなに、性格が良くて可愛い芸能人でさえも、
YouTubeのコメントとかTwitterのDMで「キモい」とか「ブス」とか「裏がありそう」って平気で言ってしまうアンチばかり。

もはや、人から嫌われないで生きて行くのなんて、無理なんですよね。

”嫌われるのが怖い”と感じる人が、実は依存心が強い理由

それは、頼れる相手がいないからです。
「頼る」という発想や概念すらないんですね。

そうなってくると、
気持ち的に不安や恐怖に襲われたときに、自分を安心させることがとても難しい傾向があります。

そもそも自分のネガティブな感情のコントロールというのは、
幼少期に、親に気持ちを共感してもらうことで安心感を得るという体験を積み重ねることで、できるようになるものです。

相手に頼れない人には、自分で自分の感情をコントロールできないからこそ、
「モノ」でコントロールしようと試みるわけです。

それは人によって様々です。

・お酒であったり
・甘い食べ物であったり
・タバコであったり
・SNSなどなど

僕にとっては、その依存先が自己啓発という分野でした。

「嫌われることを執拗に恐れる自分を変えるためには、外に理由があるはずだ!」
この知識を得れば、「自分は変われるんだ!」って当時は本気で思っていました。

「人間は、ひとりで全部を背負うことなどできないよね」なんて、表向きには言っていても、実際のところでは、
何でも自分で解決しようとしたり、全て背負いこんでしまいます。

「今、聞くのは場違いなんじゃないか」

「最初から何も聞けてないから、相談しちゃいけないよな」

「手伝ってもらうことに慣れ切った人間は、いつまでも自力で歩けないんだよ馬鹿者!」

そうやって心の中で自分を押し殺してしまうのです。

そんな無理に頑張ってしまうのが、本当に辛かった。

だけど、幼少期に安心感を得るという体験を積み重ねがないと、誰に・何を・どのように相談すればいいのか、
助けを求めるときには、どのように振舞ったり、声を上げたらいいのかさえも分からないのです。

最悪なことに、そうしたからといって物事が上手くいくわけではないんですよね。
がむしゃらに頑張っても、どんなに働いても、我慢し続けても、報われる事はありません。
頑張っても現状が変わらないから、幸せな感じもしない。

すると、自分は周囲から孤立しているように感じたり、誰からも愛されていないと、感じてしまったり、
なんでも自分に押し付けられているとさえ感じることがあります。

そして、どんどん内にこもり周囲の人を敵視するようになる繰り返しなのです。

実は、あなたが孤独なわけでも、周囲が敵なワケでもなかった

それは自分という「箱」の中で生きているから。

誰も助けてくれる人のいない、自分だけが居る「箱」

自分の「箱」の中には、今まで生きてきた場所、教わって得た知識、読み取ってきた空気、
その箱の中の世界しか知らないんです。

たとえ声をかけてくれる人や、気にかけてくれる人が居たとしても、
どう答えて良いのか分からないから、

「大丈夫です」
「全然、いつも通りですよ」

そう平然を装って、追い払ってしまうことだって、あったかもしれません

けど本音は、全然大丈夫じゃないんだよ!!
正直言うと、誰かの助言や温もりが欲しくてたまらないのに。

「実は悩みがあって、聞いて欲しいんだ」
どうしても、この一言を言うことができなかった。

頼れないのは経験の浅さ。経験の積み重ねで”生きやすさ”を得られる

人に頼れないのは、「頼る」という行動ができないのではなく、そのやり方を知らないだけです。

経験が少ないことに対しては、どんな人でも臆病になりますし、とにかく恐怖心が強いです。
プールの水に顔をつけるのって最初はとても怖かったですよね。

けど少しずつ顔につける練習していくうちに、
気づけば、バシャバシャと泳げるようになるのと同じです。

ちょっと、頼ってみようかな?

ちょっと、弱音を吐いてみようかな。

ちょっと、「嫌だ」って本音を伝えてみようかな。

そういう「ちょっと」を積み重ねていくと、

次第に自分の心の声に素直になることができて、

SOSを出せるようになったり、

ラフに相談ができるようになったり、

そこに対して苦手意識がなくなっていくものです。

「ちょっと」を積み重ねで、生きづらさも必ず楽になります。

この機会に、相談や頼ってみる人や、
SNS上で知り合った方、誰でも良いので、

今まで自分の中で信じてきた価値観を崩していく練習だったり、自分が頑張る量を少しずつ減らして、
”頼ってみること”ここに意識を注いでみることをお勧めします。

この積み重ねが、自分らしさを出せるようになることに繋がります。
そんな、あなたの素の部分を好きで居てくれる人が集まる”環境”さえも作り出せるのです。

初めは、プールの水に顔をつけるところから。相談をする目的の人と接点を持てるように練習をしてみて下さい。

今回のような体験記をどんどん載せていきます。
気になる記事がありましたら、ぜひ覗いて見てください。

【第1話:後編】「相手に迷惑かけるんじゃないか」って思って余計に相談できなくなるのが、結局のところ苦しかった

【第2話】 自己啓発にお金を使って 達成感や高揚感を得るのでお金使いすぎて借金393万円と膨れ上がるばかり
 
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【第4話】 世界一幸せな国フィジーで得た自分を変える教訓

【第5話】 資格取得=自己投資ではない!青春時代の1,500時間を犠牲に3年連続で宅建試験に落ちて絶望した話

【第6話】 「頭が痛い」と不治の病に7年以上苦しみ続けた僕が楽になれた訳

 

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